旅行業界は今訪日外国人の増加に伴い、非常に盛り上がっており、一番のイベントは2020年の東京オリンピックでしょう。ただ、そんな旅行業界も2017年まで20年連続で市場が拡大していたものが頭打ちしていることや、従来の旅行代理店モデルから、主戦場がインターネットを舞台として直接旅行を予約する方法に移行しております。
このようにデジタル化の波などに伴い、旅行業界は非常に変化が大きく、業界内での勢力図が変わりつつあります。そのため、時代の波に乗れている旅行業界の競合他社への転職が活発なことに加えて、他業界から旅行業界に入ってくる転職者なども多く、今盛り上がっております。
今日は旅行業界で実際に働いている人の声などを元に、
「旅行業界に今所属していて、他の企業に行きたい」
「旅行業界で仕事はしていないが、旅行業界に転職したい」
と考えている人向けにおすすめの転職エージェントをご紹介します。
「旅行業界」の主要企業とは
旅行業界の主要企業を、旅行業界の人の意見と合わせてご紹介しているので、参考にしてください。
旅行業界1位「JTB」
時価総額(2019年4月) | |
本社住所 | 東京都品川区東品川二丁目3番11号 |
社員数: | 29,153名 |
BtoCの旅行の売上占有率が圧倒的で次に「法人事業」「グローバル事業」と続く。全国に900店舗を展開。その中でもウェディングに特化した店舗が100店舗。今人気が上がってきているクルージング旅行に特化した店舗が84店舗。高級思考な旅行希望者専用の店舗が13店舗ある。使用するユーザーは比較的お金をかけても優雅な旅行がしたい人が多い印象があり、少し年齢層が高いイメージである。 |
業界人から見た「JTB」の評判
出世すれば高収入だと思います。30代で年収800万円代の人を見かけた事もあります。
入社時は他の旅行会社とそんなに大きく収入は変わりません。
ベテランも多いので、会社の年齢層は他社に比べて比較的高いと思います。
コンプライアンスに厳しいイメージがあります。
また利益重視で仕事を選んでいるようで、あまり儲からなくて手間のかかる案件のコンペでは競合しないか、わざと高い見積もりを持ってきている気がします。
仕事内容は大変そうですが、やりがいと福利厚生は良さそうです。
旅行業界2位「楽天」
時価総額(2019年4月) | 約億円 |
本社住所 | 東京都世田谷区玉川一丁目14番1号 |
社員数: | 17,214名 |
基本的にネット完結型。店舗での展開はない。またインバウンドのユーザーをターゲットにしており、国内旅行のメニューの方が強い傾向にある。旅行以外にはレンタカーやバス事業も手がけている。TOEIC800点以上ないと給料の20%がカットされるという話も聞く企業ではあるが、将来さらにグローバル化するでしょう。 |
業界人から見た「楽天」の評判
とにかく今伸びてる会社で社員もどんどん増えているので転職者が多いイメージがあります。営業には出ず、ネットの中で完結してしまうので効率よく稼いでると思います。宿泊だけが多いので粗利は低く、薄利多売なのかなと思います。
業界の中であまり噂が聞こえてきにくい会社です。オンライン予約の対応がメインだと思います。グループが大きく、今後の成長も見込める会社なので安定はすると思います。海外旅行より国内旅行に強い印象なので、国内旅行を取り扱いたい方向けだと思います。
旅行業界3位「KNT-CTホールディングス」
時価総額(2019年4月) | 約1兆3,610億円 |
本社住所 | 東京都新宿区西新宿2-6-1 |
社員数: | 6,897名 |
2013年に「近畿日本ツーリスト」と「クラブツーリズム」が経営統合を行い、設立された会社です。ユーザーは年配の方が多い傾向にあり、単価も安いため給料だけみると比較的低い傾向にある。また配属地域によって給料が異なるシステムとなっている。 |
業界人から見た「KNT-CTホールディングス」の評判
たばこを吸っている人か多いのてストレスが溜まっているのかなと思ってます。近畿ツーリストはパッとしないが、クラブツーリズムがアクティブシニアをターゲットにした商品を多くだし、儲かっているイメージがあります。
意外と長時間労働、低収入という噂をききます。比較的性格がはきはきとした強い女性が多いイメージです。あと未婚女性スタッフも。もともと国内旅行が強かったのですが、海外旅行のシェアも少しずつ上がってきていると思います。
旅行業界「エイチ・アイ・エス」
時価総額(2019年4月) | 約億円 |
本社住所 | 東京都新宿区西新宿6-8-1 |
社員数: | 17,054名 |
旅行は勿論、ホテル、ハウステンボス運営などを行なっている。HISと言えば格安旅行会社の一つに入るイメージだが、単価も安く粗利が少なく給料もなかなか上がりずらいという噂もある。ただ海外に支店を複数持っているので、今後海外で働きたいなどの希望がある人にとっては良い環境であると言える。 |
業界人から見た「エイチ・アイ・エス」の評判
残業時間が多くて給料も安いイメージです。最初はほぼコールセンターからのスタートで入社してもあまり旅行会社で働いている感覚がなさそうです。海外のパッケージ商品が多いので世界情勢に左右されすぎる点が怖いと思います。
労働基準監督署から指導が入りホワイト企業へ変わってきているそうです。休日出社も減っているのだとか。ただし、労働時間が減った分収入はかなり減っているとか。格安航空券に強いイメージですが、最近はそんなに安いわけでもないと聞きました。
旅行業界 「日本旅行」
時価総額(2019年4月) | |
本社住所 | 東京都中央区日本橋1-19-1 |
社員数: | 2,680名 |
日本で最初の旅行会社となる。また2018年度の顧客満足度1位を獲得している。現状はインバウンドのユーザーをターゲットとし、国内旅行に注力している傾向にある。入社後は「営業(団体旅行)」個人旅行向けの「店頭」「商品企画」「インターネット」の4部署のどこかに配属される。 |
業界人から見た「日本旅行」の評判
初めから激務すぎて新人の退職者が多いイメージです。なので中途採用された方のほうが活躍されてたりします。あまりコンプライアンスに厳しくないのか、言動に対して不安になってしまうような営業マンもいらっしゃいます。
国内旅行に強いだけでなく、海外旅行の添乗員付きツアーに強いイメージです。JRとグループ会社なので鉄道利用系の商品も豊富。ベテランの女性が多いのでスタッフの年齢層は結構高め。身だしなみは意外とそんなに厳しくないようです。
旅行業界 「阪急交通社」
時価総額(2019年4月) | |
本社住所 | 大阪市北区梅田2丁目5-25 |
社員数: | 2,842名 |
旅行業以外に、航空/船舶/鉄道/バスなどの運輸機関の代理店業や、損害保険代理業を行なっている。支店は西日本の方が圧倒的に多く、ユーザーは西日本の人が多い傾向にある。 |
業界人から見た「阪急交通社」の評判
年功序列がしっかり残っている印象があります。出世は早くはないですが、安定して上に上がっていけるような感じです。能力がある人にはもどかしく感じるかもしれません。正社員より派遣社員が多く、人の入れ替わりが時期によっては激しいです。
分業がきちんとされていて、無理のない仕事量でそれなりに収入もある業界では評判の良い会社です。ただ客層が高齢者が多いので、クレームや面倒な注文が多いとも聞きます。スタッフは人柄の良い人が多いと思います。
旅行業界 「ANAセールス」
時価総額(2019年4月) | |
本社住所 | 東京都中央区日本橋2-14-1 |
社員数: | 1,584名 |
航空セールス事業と旅行事業の2つの事業により、ANAグループの営業収入と営業利益を担う販売事業会社です。特に航空事業の収入の8割がANAセールス経由であり、「ANAの航空券販売」を行う事業である。旅行会社や法人、個人に営業活動を行う。ネームバリューがあるのでモチベーションにはなりそう。比較的グローバルな会社で働きたい人が集まっている傾向にある。 |
業界人から見た「ANAセールス」の評判
航空会社のグループなので、飛行機を使ったパッケージ商品は良いイメージです。営業もしやすそうで、風通しの良い会社の印象があります。あまりバリバリ仕事しているような感じではなく、スマートに仕事をこなしていく雰囲気があります。
よく電話をかけますがいつも親切丁寧で気持ちの良い対応をしてくれます。言い換えればサービスに関しての教育はかなりしっかりしているらしい。各旅行会社へ代理販売を委託しているので、同じ旅行会社同士でも少し下に見られる。
旅行業界のその他の大手企業一覧
具体的に転職先を探す際に、それぞれ種類別に大手企業をご紹介します。
株式会社エスティーワールド
時価総額(2019年4月) | |
本社住所 | 東京都渋谷区道玄坂1丁目10番7号 |
社員数: | 282名 |
地域密着型の旅行会社で、独自のアイデアで色々な企画をリリースしている。 |
旅行業界のベンチャーのような存在で、新しく、面白い企画が多いため、仕事自体は楽しそう。その分求められるレベルが高く大変な仕事。給料は安いが、頑張っただけ評価や地位は上がりそう。体育会系の人が多いイメージ
株式会社旅工房
時価総額(2019年4月) | 約1兆3,610億円 |
本社住所 | 東京都豊島区東池袋3-1-1 |
社員数: | 361名 |
インターネットでの販売が殆どで、24時間対応を行なっている。体育会系なイメージ。 |
若手が多い。インターネット販売を主体にしている。メールか電話でBtoC業務を行っている。フリープランを安く売っている。価格比較サイトで安いツアーを探すと必ず出てくる。給料が安い。離職率が高い。
株式会社タビナカ
時価総額(2019年4月) | |
本社住所 | 東京都渋谷区広尾5-19-10 |
社員数: | 16名 |
ベンチャー会社である。役員も非常に若いので今後の展開に期待。従業員は少なく若い社員が多い。 |
新しい会社で若い社員が多い。ベンチャーなので今までになかった企画が多い。求人募集があまり集まらずよく海外拠点で現地採用の募集をしている。給料は安いが、新しいことに挑戦したいという社員が多い。国内に拠点は少ない。
旅行業界におすすめの転職エージェントの選び方
旅行業界の転職におすすめな転職エージェントの選び方は2つあります。
(1)「大手企業の求人に強い」転職エージェント
旅行業界は、歴史が古い業界のため、旅館やホテルなども老舗と呼ばれるような歴史の長いところが多く、そういった会社との関係性は一朝一夕で構築できるわけではありません。そのため、変化が激しい業界とはいえ、こういった会社との関係が良好な旅行業界の大手企業に行くのは大事です。そのため転職エージェントに関しても「大企業に強い」転職エージェントを選びましょう。
(2)「旅行業界の求人に強い」転職エージェント
冒頭でお話をした通り、旅行業界はインターネットが主戦場に移りつつあるため、いわゆるIT系の企業の参入が増えております。代表格は「楽天」や「一休」といった会社でしょう。こういった会社はインターネットでの販路に強いだけではなく、AIなどを駆使した様々な技術を使ったサービスを作っているため、これからも旅行業界におけるメインプレイヤーとなり続ける可能性が高く、IT系企業に強みのある転職エージェントにも登録することをおすすめします。
旅行業界に転職するためにおすすめの転職エージェント
リクルートエージェント
旅行業界 おすすめ度 |
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旅行業界の求人数 | 求人数: 1,400件以上 |
大規模オフィスを全国に16拠点持っているのはダントツの数です。この拠点数からも求人の網羅力が高いことがわかると思います。また、旅行業界の大手企業も含めてほぼほぼの企業の求人を扱っております。
3,500人を超える国内最大級の組織力をもとにした絶大な営業力からも求人数の多さがわかると思います。そういった背景があるため、結果的に他の転職エージェントが持っていないリクルート独自の求人などを保有するという状況になっています。
リクルートエージェントを利用した30代(30歳/女性)
キャリアアドバイザーの対応が非常に親切で、面談時に経歴やスキルをヒヤリングしてもらい、そこからPRできる項目をわかりやすい言葉で引き出してもらいました。また、面接でアピールすべき点や、言い方などきめ細やかにアドバイスをくれ、他エージェントに比べて提案力などは圧倒的に優れていると感じました。また、求人数に関しても業界・職種問わず圧倒的に多いです。
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※リクルートエージェントをもっと知りたい
JACリクルートメント
旅行業界 おすすめ度 |
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旅行業界の求人数 | 公開求人: ???件 |
JACリクルートメントでは、500万以上のミドル層以上の求人が非常に豊富です。
マネージメント層の求人はもちろん、グローバルで活躍されるためのインターナショナルなスペシャリストと呼ばれるような求人、さらには役員・経営層となるようなエグゼクティブと呼ばれるような求人などが、他の転職エージェントと比較しても非常に豊富です。
友人おすすめの転職エージェントが「JACリクルートメント」なので利用することにしました。初めての転職で未経験のエンジニア職を希望していたので不安もいっぱいだったのですが、最初の面談時にとても丁寧に説明をしてくれました。
システムエンジニアはプログラミングの知識だけでなく、コミュニケーション能力も大事なので、営業をしていた経験が絶対に生きると励ましてくれました。
未経験でも面接可能な企業をたくさん紹介してくれたのも頼もしかったです。
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※JACリクルートメントをもっと知りたい人向け記事(参考記事)
ランスタッド
旅行業界 おすすめ度 |
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旅行業界の求人数 | 公開求人:430件 |
ランスタッドは日本ではそこまで有名ではないですが、オランダで創業したグローバルで展開している人材サービス会社で、全世界の売上では「アデコ」に次ぐ第2位という規模で展開をしている超大手企業です。展開国は39か国となっており、全世界で29,000人を超える従業員数となっており、様々な国の求人を持っており、そのため転職者からすると「グローバル求人」の紹介を受けることができます。
「外資系の製薬企業」への転職を視野に入れることは非常に重要になるため、ランスタッドが強みとするグローバル求人の紹介が受けられる点はおすすめです。
ランスタッドは外資系企業の求人が非常に豊富です。あまり外資系企業に力を入れている転職エージェントは多くなかったので、当時の私は外資系の求人を探すときは、ランスタッドを主に使用していました。ランスタッドはレベルの高い求人いわゆる大手企業と呼ばれている求人が非常に豊富で使っていて驚きました。このような大きい企業に挑戦させてもらった事は、ランスタッドには感謝しています。
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※ランスタッドをもっと知りたい人向け記事(参考記事)
パソナキャリア
旅行業界 おすすめ度 |
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旅行業界の求人数 | 公開求人: 220件以上 |
パソナキャリアは親身な相談をしてくれることで業界でも非常に有名なため、転職エージェントとしての安心感も高いです。その対応をさせているのが、社内で大事にしている「利より信を」というモットーです。これは自分たちの利益よりも信用を大切にするというニュアンスで、売上至上主義になりやすい転職エージェントにならないよう、ユーザーに対して誠実な対応を取っています。そういった部分が親身な対応を促しているようです。
基本的にレスポンスが早く、こちらの事情を踏まえた上で企業先を勧めてくれます。さらに担当者以外にもアシスタントがおり、ほぼいつでも連絡が取れる状態になっていることも安心です。「(私が大阪での転職希望だが)経歴から見ると東京でのご紹介案件が多いのですが、どうでしょう?」というような、正直ベースでの話もしてくれ、レスポンスの速さと相まって信頼感に繋がりました。
※パソナキャリアをもっと知りたい人向け記事(参考記事)
マイナビエージェント
旅行業界 おすすめ度 |
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旅行業界の求人数 | 求人数: 230件以上 |
マイナビエージェントが、20代転職でおすすめな理由は、転職エージェント大手の「リクルートエージェント」「DODA」などの大手に隠れてしまいがちですが、CMなどでよく見る「マイナビ転職」と同じく20代など若手の利用率が非常に高く、その結果利用者の比率で20代を占める割合が多いため、20代の登録者向けの求人を揃えるために「20代」の求人を非常に多くもっているのでおすすめです。
旅行業界は20代の採用数が多いため、マイナビエージェントなどが得意とする業界です。
スタッフの方が熱心になって転職探しをお手伝いしていただき、私が提示した条件に合う企業がたくさんあり絞るのに困っていたときに一度当てはまる条件の企業を全て受けて見て内定いただいてから消去法をしていけば良いと思います。とアドバイスしたくれた時は何か吹っ切れたような気持ちになりました。今では満足のいく仕事をさせていただいています。本当にマイナビエージェントを利用して良かったと思いました。
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※マイナビエージェントをもっと知りたい(参考記事)
ワークポート
旅行業界 おすすめ度 |
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旅行業界の求人数 | 求人数: ???件以上 |
ワークポートは今でこそ総合型の転職エージェントですが、以前はゲーム・IT系の転職エージェントとして有名な専門型の転職エージェントでした。そのため現在でもその地位は不動でIT系企業への転職を考えるのであればワークポート は非常におすすめです。
また、直近国内における拠点数の増加に力を入れているようで福岡・大阪・名古屋など全国展開を強めていることと、リクナビNEXTの会員に対して各転職エージェントがスカウトなどをして転職斡旋をしているのですが、そのリクナビNEXT上に登録している全転職エージェントの中『転職決定人数部門 第1位』を受賞したようです。
※ワークポート をもっと知りたい人向け記事
DODA
旅行業界 おすすめ度 |
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旅行業界の求人数 | 公開求人: 490件以上 |
DODAは転職エージェントでもあり、同時に転職サイトとしても使えるため、エージェントサービス側で営業して取ってきた非公開求人などと合わせると一度に見れる求人数は国内最大級の規模になると思います。転職サイトでは誰でも応募できる案件が比較的多いため、未経験でも応募できる案件もかなり含まれています。
業界特化型ではないですが、その分求人数が非常に多いため、未経験案件含めて、合致する求人に出会える可能性は他の転職エージェントよりも多いと思います。
基本、まずは電話か対面でエージェントと面談があり、そこで自分の希望する職種や業務内容を伝えると、DODAの方はかなり早い段階で求人票を何件か紹介してくれました。さらに「ダメ元な求人票」や「少し興味があるので書類が通ってから考えよう求人」にも気軽に応募でき、結果もメールが来て、落選なら新たに求人を紹介してもらえるのでさくさく活動を進められました。また履歴書や職務経歴書の作成をサポートしてもらえることも嬉しいです。
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※DODAのエージェントをもっと知りたい人向け