「ヘッドハンティング」という単語は、転職を考える人としては非常に魅力的な単語です。
すごい転職エージェントから、見たこともないくらい良い条件の素晴らしい求人を紹介してもらい、楽に転職ができるイメージがありませんか?
実はこの「ヘッドハンティング」はちょっと頑張れば誰にでもやってくるのです。
ヘッドハンティングとは
そもそもヘッドハンティングとは何かということをご説明させていただきます。
ヘッドハンティングは「エグゼクティブサーチ」とも呼ばれるもので、元々は「経営層」をリクルーティングすることを指しています。経営者を外部から探す(リクルート)というと、かなり不自然に聞こえるかもしれませんが、下記のように様々な例があります。
1.マリッサ・メイヤー(Google副社長 →Yahoo! CEO)
2.エリック・シュミット(ノベル CEO →Google CEO/会長)
3.ジョン・スカリー(ペプシ CEO → アップル CEO)
創業者は必ずしも「経営」ができる人ばかりではなく、世界的大企業である「Google」もそうです。Googleの創業者「ラリー・ペイジ氏」と「サーゲイ・ブリン氏」の二人は天才的なエンジニアではあったが、経営に関してはプロではなかったため、「エリック・シュミット氏」というプロの経営者にCEOの座を渡して、グーグルを最強の企業まで成長させました。
このように海外では経営層クラスを外部から探すということは、日常茶飯事であり「当たり前」のことです。
日本でも最近ヘッドハンティングは盛んになっており、以下のような人がいます。
1.新浪剛史(ローソン CEO → サントリー CEO)
2.原田泳幸(ベネッセ CEO →日本マクドナルド CEO)
3.魚谷雅彦(日本コカ・コーラ CEO → 資生堂 CEO)
4.藤森義明(ゼネラル・エレクトリック CEO →LIXIL CEO)
5.穐田誉輝(カカクコム CEO → クックパッド CEO)
加えて、日本でもベンチャー企業が非常に増えているため、大企業や大手企業に勤めている人を、経営層に抜擢するケースも増えております。加えて、経営層までいかずとも、部長・マネージャーレベルでも、優秀な人材を外から探してきて、ヘッドハンティングするケースも非常に増えております。
上記の通り、ヘッドハンティングは非常に盛んになってきております。
転職エージェントのヘッドハンティング方法
1.人づてに優秀な人の情報が流れてヘッドハンティングされる。
これが一番「ヘッドハンティング」というイメージに近いですね。
優秀な人の界隈などで名前が出てくる人の情報が転職エージェントの耳に入って、その人に対して個別でアプローチをかけてくる形です。
ただ、このケースでヘッドハンティングされる人は、どこかの企業が名指しで指名されてヘッドハンティングされているケースが多く、求人そのものも事業責任者レベルの募集やCXOといったエグゼクティブ層の求人に対して行われる手法なのであまり一般的ではないため、参考にならないかもしれません。
2.メディアなどで取り上げられてヘッドハンティングされる。
昨今これだけインターネットが浸透した世の中なので、ヘッドハンティングする転職エージェントも、人づてなどのアナログな手法ではなくニュースサイト・業界紙などのメディアに取り上げられている人を探してアプローチしてくる形があります。
この場合は「〇〇に精通している人」であったり「〇〇業界の知識が深い人」など、エグゼクティブまではいかないが、ある分野に精通している人材を募集しているケースで使われることが多いため、そこまでセグメントがかかっていない分まだチャンスがあると思います。
ただ、肝心の“メディアに取り上げてもらう機会”を作ることのハードルが高いので、これもあまり一般的ではないかもしれません。
3.採用ページなどで社員として紹介されてヘッドハンティングされる
このケースが今までで一番多いかもしれません。
中途採用にしろ新卒採用にしろ転職サイトに登録する以外で、自社の採用サイトを持っている企業が多いと思います。
この採用サイトには外向けに出しやすい経歴を持っている人や採用サイトとして見栄えのいいような人が載せる傾向にあり、ある程度「社内で活躍している人」が選ばれるため社内のフィルターがかかったいい人材が載っています。そのためこの人材をピンポイントでアプローチする形です。
頻度的にはありえるのですが、採用サイトに載る人が比較的若い人が多いため狙ってくる転職エージェントも「20代向け」などの若手の求人を多く持っているため、あまりヘッドハンティングという形とは遠い形かもしれません。
4.転職サイトに登録したレジュメでヘッドハンティングされる
転職エージェントではなく、転職サイトなどに登録をするとキャリアコンサルタントなどがついてリアルな面談とかがないため「WEB上に職務経歴書(レジュメ)」を登録して活用する形になります。
実はほとんどの転職サイトは、このレジュメを「提携している転職エージェント」に有料で開放をしており、ヘッドハンティング(スカウト)などの商用利用を活用させているのです。
もちろん、開放するか否かはレジュメを登録した際に選べるのでこの際に非公開とすれば解放されることはありません。
このケースは頻度もある程度ありますし紹介される求人の質もそこそこ高くなるケースがあり、ヘッドハンティングされるうえでは一番おすすめの方法です。
上記の通り、転職サイトに登録することで転職エージェントからのヘッドハンティング(スカウト)を受けることができるため、転職エージェントそのものに登録しつつも転職サイトに登録することで、より多くの優良な求人に巡り合うことができます。
それでは転職エージェントにヘッドハンティングされるおすすめな転職サイトをご紹介します。
ヘッドハンティングされるおすすめ転職サイト
年収600万以上 ハイキャリア層向け転職サイト「ビズリーチ」

■登録しているヘッドハンター:1700名以上
転職エージェントにヘッドハンティングされる転職サイトといえば「ビズリーチ」
大手の転職エージェントからフリーの転職エージェントまで登録しているヘッドハンターは「1,700」以上で、転職エージェントではなく採用活動にビズリーチ採用をしている企業「6,100」以上と国内最大級の規模を持つ転職サイトです。
ビズリーチにいるヘッドハンティング会社(一部抜粋)
株式会社ネットジンザイバンク
在籍しているヘッドハンター:32名
資本金:1,500万円
インターネット業界と今後飛躍的にのびてくるであろうIoT業界に特化している専門のヘッドハンティング会社です。会社概要をみればわかりますが「取引実績企業」にメルカリ、スマートニュース、Speee、ランサーズ、Candee、Sansan、Anypayなどなど名だたるメガベンチャーを連ねております。これも、この会社の経営層が「ベンチャーキャピタル」「ネット系経営陣」との関係性が非常に密である事からなせる事例で、500社以上(※2016年10月現在)との取引があるようです。
株式会社プロフェッショナルバンク
在籍しているヘッドハンター:41名
資本金:1億円
メーカー系全般の技術職などの専門ヘッドハンターが多数在籍しているが、DeNAやエス・エム・エスなどWEB系の大手企業などの転職実績もあり、非常に多岐にわたった求人をそろえている。
株式会社プロコミット
在籍しているヘッドハンター:7名
資本金:1,320万円
少数精鋭ながら「経営幹部・CXO案件」などのハイクラス求人も非常に多く持っております。特徴としては優良ベンチャーの求人が多い為、大手企業というよりベンチャーに行きたい人に向きます。
株式会社ホールハート
在籍しているヘッドハンター:10名前後
資本金:950万円
規模的にはそこまで大きい会社ではないですが、会社概要にある取引先企業(≒採用事例ある企業)に大企業が非常に多く、WEB系の大手代理店・メディア・ベンダーなどほぼそろっております。広告系がさらに強く、総合代理店などのマス系代理店も最大手〜中小までもそろっており、その他コンサル、金融など幅広い求人を多く抱えてそうです。
株式会社アイスブルー・アンド・カンパニー
在籍しているヘッドハンター:10名前後
資本金:600万円
医薬品・医療機器メーカー等のメディカル業界に強みを持っているヘッドハンティング会社ですが、直近はインターネット系にも非常に力を入れております。インターネット系の代理店・ベンダー・メディアはもちろん、インターネット系のポジションを募集している外資/国内問わずの求人も非常に多く持っており、事業会社サイドに行きたい人にもおすすめです。
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年収600万以上のハイキャリアに特化している。
※ビズリーチより参照
ビズリーチの特徴は何といっても「ハイキャリア層」に特化している点です。
年齢関係なく、年収が低いと転職エージェントからの連絡はほとんどないのですが、年収が高ければ高い人の場合「数十名」の転職エージェントから連絡が来ます。
ここを使っている転職エージェントも採用企業も本当の意味で“即戦力”となるような人を探しに来ているため、残念ながら未経験といった求人を紹介してくれません。
実際年収が600万以上の方は「転職意思の有無」にかかわらず、ビズリーチに最新のレジュメを登録しておくことで定期的にエース級の転職エージェントに会うことができ、そこで自分の市場価値を知ることもできますし、キャリアを再考するタイミングも持つことができます。
そのため年収600万以上の人は、必ず登録しておいて損はないと思います。
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リクルート社 厳選ヘッダハンター「キャリアカーバー」

■登録しているヘッドハンター:1,000名以上
今急上昇中のヘッドハンティングされる転職サイトで、人材業界の最大手「リクルートキャリア」が運営している「キャリアカーバー」です。
登録しているヘッドハンターはビズリーチには劣るものの、1,000人以上なので非常に多く在籍しています。
年収600万以上のハイキャリアに特化している。
※キャリアカーバーより参照
基本的にビズリーチのド競合に当たるサービスなので、同じくハイクラスな人材が登録をして、フリーのヘッドハンターから大手の転職エージェントからヘッドハンティング(スカウト)されるサービスです。
ビズリーチとの差別化ポイントは、リクルートキャリアとして提携をしているエージェントで、かつ経営幹部クラスの採用実績が豊富なエグゼクティブ層の転職が得意なエージェントが非常に多いです。
もちろん経営幹部クラスが豊富であるものの、会社規模はスタートアップ~大手まで幅広いですし、次世代のリーダー候補の転職も数多く手掛けていることから、年代関わらず対応可能です。
ただハイクラス層向けのサービスとなっているので、年収650万以上のユーザーにおすすめです。
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転職した人の8割が活用している「リクナビNEXT」

■登録しているヘッドハンター:400名以上
言わずと知れた有名な転職サイト「リクナビNEXT」も実はヘッドハンティングされる転職サイトなんです。
400社以上の転職エージェントからヘッドハンティングされる
リクナビNEXTでは、簡易的な会員登録のほかに「レジュメ登録」をするのですが、その登録されているレジュメを見て400社を超える転職エージェントからヘッドハンティング(スカウト)されます。
もちろん、このレジュメ登録が雑であったりスペックが少し低い場合はそれなりのヘッドハンティングしか来ないですが、しっかりとしたレジュメ登録しておくことで非常に多くの人に良質なオファーが来ると思います。
ビズリーチはハイキャリアに特化しておりますが、リクナビNEXTは全世代向けになるので若手の優良な求人や未経験の求人など様々な層に向けた求人があるので、ある意味ほとんどの人はリクナビNEXTがおすすめかもしれません。
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いかがだったでしょうか。
誰しもがヘッドハンティングされる可能性があり、それはあなたの努力次第です。
もちろん今の職場でキャリアを積んで、よりハイレベルなヘッドハンティングをされるために努力することも大事ですので、是非ご参考にしてください。
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