年収アップする人の「5つ」の傾向と「5つ」の方法

社会人で働いている人のすべての人が一度は悩むのが

「年収をアップさせるためにはどうすればいいか」

だと思います。

私自身は給与関連の決めるポジションに長くいたこともあり、年収が上がる人の傾向も見てきました。

今日はそんな「絶対年収をアップさせたい人」へ私が実際に試した年収アップ方法や、周りで実際にして効果のあった方法をお教えします。

20代・30代・40代年代別の平均年収とは

そもそも年収が上げることは簡単なことではないですが、一般的な平均よりも年収が低い場合は、ちょっと話が変わって難易度が少し下がります。

それでは年代別の平均年収はどのくらいでしょうか。


※厚生労働省 平成 28 年賃金構造基本統計調査の概況 抜粋

上記は2017年に発表された最新の年代×性別の平均年収になります。


※平均年収はボーナス4ヶ月で換算

さらに上記はその厚生労働省のデータを元に作成した20代〜40代の平均年収および平均年収です。

雇用体系の関係もありますが、男性の方が正規雇用での集計が多いからかかなり平均年収が高く出てしまっているので、女性の方も男性の平均年収などを参考にしても良いと思います。

まずはこの年収を自分に当てはめてみた際に、どの程度乖離があるか確認してみてください。この数値よりも低い場合、年収アップの可能性が非常に高いです。

年収アップする人の5つの傾向

年収アップ方法に関してお答えする上で年収が上がる人の傾向は非常に参考になります。

加えてその傾向を自分に近づけることが最も重要です。

(1)会社になくてはならない存在=辞めたら困る人材

最も年収が上がりやすいのがこのような人で、当たり前ですが年収というのはその人への価値の現れ方の1つなので会社として”なくてはならない存在”であればあるほど、自分の会社につなぎ止めるために高い年収を払います。

単純に能力が高い人ももちろんですが「なくてはならない存在=替えの効かない存在」と同義になるので、あなたにしかないスキル/人脈/実績などを持つことでこの傾向に入ることが出来ます。

このような人には辞めてもらっては困るので平均の水準よりも高い年収を払うので、必然的に年齢とともに年収が上がりやすいです。

(2)上司にとって便利な存在=“上司の評価”に貢献する存在

ちょっと便利な存在と書くと語弊がありますが、あなたの評価をする上司もまた、その上の上司に評価をされています。当たり前ですが、あなたの上司も評価を良くして年収や地位をさらに上げたいと思っているはずです。

その場合、上司自身の評価をあげるために仕事をしていきますので、その“上司の評価”に貢献してくれる人材は非常に良い存在に映るはずです。

会社で評価をされるためには、評価をされるに値する仕事をすることはもちろんですが、その仕事をしているという「アピール」をしていく必要があります。何もせずに淡々と仕事をしているだけだと評価者にそれを見てもらえない可能性があるのです。

その点、上司の評価に直結するような仕事をしているとアピールせずとも、上司がすすんでみてくれるため評価されやすく、結果査定時に年収アップが見込めやすいです。

(3)人員に余裕がない組織に所属している人

一概にすべての人に当てはまらないですが、昨今人手不足がどの職場でも叫ばれており、その中でも特に人員に余裕がない組織があると思います。

そのような組織の場合、人が辞めた後の欠員補充がままならないので「採用コスト」「年収アップで引き止め」を天秤にかけた際、年間数十万程度の年収アップで引き止めが出来るのであれば、逆に採用後の育成コストなども考えると安価に映るケースがあります。

実際に私の先輩も、他への転職を匂わせつつ査定時期に交渉をしたところ「年収+80万」ほどのアップが出来ていました。

(4)仕事を選ばない人=“評価外”の仕事もやれる人

どのような仕事でも会社もしくは上司と「あなたを評価をする項目」を決めて仕事をしていると思います。

・営業目標達成
・業務効率のプロジェクト成功
・採用目標人数達成  等々

上記のような定量/定性的な目標を握って仕事をしていると思います。あなたの評価をあげるためにはこの目標さえ達成すれば年収アップする可能性が高いです。

ただ、時よりやってくる評価外である仕事があります。

・新卒採用された若手の教育
・採用活動の協力
・取締役会など重要会議の資料作成
・チーム内の進捗管理フォロー  等々

評価外というと語弊がありますが、ここでは「会社としてはやるべき仕事」だが「あなたの評価には関係ない仕事」を評価外の仕事と定義します。

このような仕事をしても直接的には評価に関係ないですが、実は年収アップなどを含めたあなたの評価に大きな影響を与えているのです。

「(2)」とも似ていますが、このような仕事をすすんでやってくれる人は上司としても会社としても仕事がしやすい人に見えるのと、実はこの評価外の仕事の結果で”あなたの能力”を計っているので「評価外の仕事をやる人」および「評価外の仕事で結果を残す人」は年収アップに繋がりやすいです。

(5)人を巻き込んで仕事ができる人=大人数で仕事ができる人

職種などにもよりますが、どのような仕事も一人でやろうとすると一人で出来てしまうことが多いと思います。ただ、その中でより良い仕事をする上で他の人の意見を取り入れたりすることは非常に重要です。

しかし、一人でやる仕事が多い会社であればあるほどそのような「人を巻き込む」ということ自体がやりにくい職場もあると思います。

そのような中でも「上手く人を巻き込んで仕事ができる人」というのは非常に重宝されますし、上司や会社としても「重要な仕事」を任せやすくなります。

・バックオフィス/エンジニアなどにも調整や意見が必要な仕事
・通常オペレーションでは回せない仕事
・職種別の採用活動で現場の手を借りなければ行けない仕事 等々

このように仕事をしっかり完遂する能力を持っている人は年収アップしやすいです。

いかがでしょうか。

上記が私自身が感じる年収アップしやすい人の傾向になります。

年収アップさせる5つの方法

実際に年収を上げるためには、まず上記の年収が上がりやすい人の傾向に近づける必要があります。

年収アップ方法① 会社になくてはならない存在になるためには

難易度が最も高いですが、具体的に会社になくてはならない存在とは

・会社のビジネス上重要な「XXX」というものに対して詳しい人
・人脈が豊富で社外のつながりが非常に多い人
・会社の重要顧客とのリレーション(関係性)が非常に強い人
・難しい顧客でも顧客対応が出来る汎用性の高い人
・「XXX」という難しい資格を持っている人
・単純な業務遂行能力が高い人   等々

上記のような存在の人が当てはまります。

大きくは「能力」「スキル」「人脈」などで、今から実践するとすると

「顧客の人脈を増やすために、社外の人との接触頻度を増やす」
「仕事上必要な資格を取得する上で勉強をする」

などがやりやすいと思います。

年収アップ方法② 上司に貢献出来る存在になるためには

まずはあなたの上司が課せられている目標を把握しましょう。

さらにプラスの意味での目標を把握するのはもちろんですが、マイナスの意味で「組織が抱える課題」も同時に把握することが大事です。

組織が抱える課題は、課せられている目標を達成する上での壁である可能性が高いですが、

・人材育成の環境が整っていないので組織力を上げにくい。
・KPIなど進捗を管理する指標の可視化が出来ていない。
・組織内での横の連携が薄く成功事例が共有しあえていない。

など目標と直接的に関係はしないようなものが課題となっている可能性があるので、それをよく観察し分析する必要があります。

もちろんこのような課題解決は上司の仕事なので、あなたがすべて解決する必要はありませんが、まずこの課題を正確に把握することで、それを改善する動きをあなたがすることで、上司からの見られ方は格段に変わるため「上司に貢献できる存在」に非常に近づきます

年収アップ方法③ 評価外の仕事をやれる存在になるためには

まずは評価外の仕事を割り振りしてもらわないと始まりません。

その仕事を割り振られるためには「リソース(業務キャパ)が空いている」ことをアピールしましょう。その結果、上司や会社から仕事を追加でお願いしても、既存業務を圧迫しないと思われやすくなり、割り振られる頻度が上がります。

また「年収アップ方法②」が実践できていると、上司からこのような仕事を割り振りしやすい人材というポジションになっている可能性が高いので、より評価外の仕事が割り振られる頻度が上がると思います。

年収アップ方法④ 人を巻き込む仕事をする存在になるためには

まずは社内で”無理が言える人”を増やしましょう

そのためにランチに言ったり、飲みにいったりすることが出来ればもちろんベストですが、それ以外に通常の業務上で

・気配りの利いた対応する
・相手の失敗をフォローする
・旅行後にお土産をあげる

など小さなことから日頃から関係性を高めていくことで、ある程度の無理を言えるような存在を増やしましょう。

個人的に一番良いのはやはり「気の利いた対応」をすることです。基本的なことですがマニュアル通りに対応をする、締め切りを守ると言った相手が仕事しやすい形で対応することです。

こういったことの積み重ねで無理の言える人を増やすと、あなた自身も「あの人に相談しよう」というような心理になりやすく頼みやすくなると思いますので、あとはその人たちを上手く使って巻き込んだ仕事をすることです。

年収アップ方法⑤ 希望の年収が叶うところに転職をするためには

やはり一番いい方法は「転職」です。

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希望が通りやすいということは「希望年収」が叶う可能性が高いということで、年収を上げる上で転職をするという選択肢は、今非常に有効な方法です。

このような良い状態が長く続く可能性もありますが、やはり景気は水物、いつ変わるかもしれないため早めに決めることをおすすめします。

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上記年収アップする人の傾向と年収アップ方法を参考に是非がんばってください。

 

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