転職をするときに必ず登録するものの1つが転職エージェントです。
ただ、転職エージェントと一言にいっても非常にたくさんの会社があると思います。
転職エージェントの事業所数は「18,000箇所以上」
※平成27年度職業紹介事業報告書の集計結果
上記が厚生労働省調べの平成27年度における転職エージェントの事業所数です。
大手の転職エージェントなどが全国に複数事業所を構えるケースもあるため、一概にいえないですが、フリー〜大手を合わせると軽く1,000社以上は転職エージェントの会社はあると思います。
人によっておすすめの転職エージェントが違う3つの理由
ではこれほど多い転職エージェントをどのように選ぶべきでしょうか。
実は転職エージェント自体とりあえず「基本的にこの数社はおすすめ」という形はあるものの「ここが絶対おすすめ!」という唯一無二のおすすめはないのです。
その理由をご説明します。
転職エージェントが持っている求人に偏りがあるため
ITかが進んでいる社会ではありますが、やはり企業組織のベースとなる「人材」にかける思いは変わることがなく「大切な人材」であればあるほど、センシティブに大切に扱われるものです。
その「大切な人材」の採用をIT化の波で誰か見知らぬ人に任せることはできません。
そのため、大手〜フリーの転職エージェント含めて、良い求人ほど信頼できる人のみに託す傾向があり、そのため転職エージェント側の「人」が非常に重要となり、もっというと「営業数」ですね。
転職エージェント側も人が無尽蔵にいる訳ではないので、この「営業」をどの業界へ重めに配置するかなどの戦略があり、結果として転職エージェントが持っている「業界/職種」に偏りが出ます。
転職エージェントを通して転職した人の成功事例に差があるため
1つ目の理由と少し似ていますが、どのような転職希望者を今まで「実際に転職させたか」といういわゆる”成功事例”を蓄積しております。
この成功事例は非常に重要で、言って見れば
「自分自身と同じ悩みを持って納得のいく転職をした」
というある意味未来の自分の出来事のような事例があるかもしれません。
実際にその事例を全部見れる訳ではないですが、転職エージェント側も社内での事例共有などをしてナレッジを共有しているため、あなたの悩みや希望などを話して、その内容と似ている事例などをもとに転職のアドバイスや転職先を紹介してくれます。
このような事例は前職などの「仕事内容」別で見ることも重要ですが、もう1つ「年代」が重要な指標になります。
「20代の転職の悩み」と「30代の転職の悩み」は全然違っていて、転職の動機も違います。そのため“どの年代の成功事例が多いか”もう少しわかりやすいところでは“どの年代に強みがあるか”を見極める必要があります。
転職エージェントの得意な地域に違うがあるため
前述の通り、良い求人は良い営業(良い転職エージェント)にしかおりてこないため、営業と求人元の企業が会うなどのコミュニケーションをとる必要があります。
そのため求人元企業の近くに営業所を構えているか否かが重要です。
東京・千葉・神奈川などにのみ営業所がある転職エージェント
→逆に関西圏の優良企業に対しては営業手薄
上記のようなケースは往々にしてあり得るため、その転職エージェントの地方を含めた拠点から、どの地域が得意かを見た方が良いです。
いかがでしょうか。
上記のように各転職エージェントともに違いがあることがわかったと思います。
それでは具体的にこの違いをもとにどのように転職エージェントを選ぶべきかご紹介します。
自分におすすめの転職エージェントの4つの選び方
先に説明をした転職エージェントごとの違いが選び方に直結しますが、その違い以外でも選ぶべきポイントがあるためご説明します。
選び方① 求人数が多い転職エージェントを選ぶ
まず重要なのは転職エージェントが持っている「求人数」です。理由は簡単で合う/合わないの以前に求人がなければ何も始まらないためです。
なぜ合う求人か否かという点ではなく「求人数」で選ぶかというと、背景として転職エージェントの求人はWEBで閲覧できない「非公開求人」と呼ばれるものも多く、実際に行きたい求人があるか否かを判断しづらいです。
※もちろん一般公開されている「一般求人」もあるので、そちらを元に確認するのも1つの方法です。
そのためまずは「求人数」が多い転職エージェントを選ぶべきです。
選び方② 自分の年代が得意な転職エージェントを選ぶ
違いの際に話をした通り、年代別に転職に対する悩みが違うため、より良い転職をするために過去事例として「自分の年代」の転職が得意な転職エージェントを選ぶべきです。
この自分の年代が得意か否かの見極め方は、その転職エージェントの「登録者の年代」を見ると良いです。
登録者が多いからと言ってその年代が得意とは限らない、と思われるかもしれませんが、半分あっています。
転職エージェント側も「うちは20代の登録が多いので、20代の求人ください!」と言った具合で営業活動をするので、その年代向けの求人をたくさん持っています。そうなると20代の人が採用されやすい求人が多くなるため、結果的に20代の転職成功数が多くなります。
そのため、自信の年代が得意な転職エージェントを選ぶべきです。
選び方③ 転職したいエリアが得意な転職エージェントを選ぶ
こちらも転職エージェントの違いの際にもお話をした通り、登録しようとする転職エージェントが自分の住んでいる/働きたいエリアにあるか否かで選ぶと良いと思います。
理由は重複するので簡単にお話ししますが、営業所があるということはその周辺エリアへの営業活動(求人探し)に力を入れていることを意味するため、比較的その周辺エリアの求人を多く持っています。
そのため住んでいるエリアや働きたいエリアに営業所があるところを選ぶべきです。
選び方④ 非公開求人が多い転職エージェントを選ぶ
最後に重要なのは「非公開求人」が多い転職エージェントを選ぶと良いと思います。
非公開求人に関しては下記記事で詳しく説明しておりますので、興味ある方は是非読んでみてください。
時間のない方にご説明すると「非公開求人」というのは、何らかの理由で公開することのできない求人のことで、基本的に何らかの理由というのは
・新規事業の責任者を捜しているが、社内外知られたくない。
・自社の平均年収以上の条件で募集したいので、社内に知られたくない。
などなど基本的には他社に“知られたくない求人”を非公開求人にして転職エージェントにお願いしている形です。
そのため「非公開求人=優良求人」であることが多いので、この非公開求人数が多い転職エージェントはより質の高い求人を紹介してもらえる可能性が高いので、非公開求人数も重要な選ぶ基準です。
いかがでしょうか。
上記4つが転職エージェントを選ぶ際の重要なポイントとなりますので、是非参考にして良い転職エージェントに出会ってください。
選び方別!おすすめ転職エージェント厳選4選
面談の評判が良いおすすめ |
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転職エージェントのおすすめ度 |
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転職エージェントのおすすめ度 |
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転職エージェントのおすすめ度 |
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転職エージェントのおすすめ度 |
人材紹介の世界No2「ランスタッド」
拠点数 | 全国93ヶ所(派遣等も含む) |
求人数 | 公開:11,200件以上 |
年代 | 20代〜30代 |
こんな人におすすめ | |
外資の転職エージェントで転職を考えている人 | |
雇用体系を派遣を含めた様々なパターンを考えている人 |
(4つの選び方で分析)ランスタッドがおすすめポイント
※ランスタッド公式サイト 抜粋
ランスタッドは日本ではそこまで有名ではないですが、オランダで創業したグローバルで展開している人材サービス会社で、実は全世界の売上では「アデコ」に次ぐ世界第2位という規模で展開をしている超大手企業です。展開している国数は39か国となっており、全世界で29,000人を超える従業員数となっており、様々な国の求人を持っており、そのため転職者からすると「グローバル求人」の紹介を受けることができます。
ご紹介した4つの選び方では、国内拠点数「93ヶ所」は派遣などの職種も含むので多いですが、エリアの網羅性は抜群です。年代も「キャリアアップ転職」という20代向けと、「ハイクラス転職」という20代〜30代向けと揃えており、転職を考えるメイン層である20代〜30代を網羅しています。求人数も公開求人だけで「1万求人以上」とトップクラスの求人数があります。
登録をしてから案件紹介までの時間が非常に短くて対応が良かったです。私の細かい質問なども快く答えてくれるなども好感を持てました。その後選考に進んだ後も、最終面接まで行った際にどのような質問がされる傾向にあるかなど、細かな対策をしてくれて助かりました。
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※ランスタッドをもっと知りたい人向け記事(参考記事)
人材業界圧倒的なNo1企業 「リクルートエージェント」
国内拠点 | 16拠点 |
求人数 | 公開:3.9万以上 非公開:19万以上 |
強みの年代 | 全世代(20代〜50代) |
こんな人におすすめ | |
大手企業に転職を希望している。 | |
非公開求人などを特に探している。 | |
まだリクルートエージェントに登録をしていない。 |
(4つの選び方で分析)リクルートエージェントがおすすめポイント
リクルートエージェントは拠点数だとランスタッドと比較すると少ないですが、すべてが「中途転職特化」の拠点であることと、1拠点ごとにランスタッド と比較できない人員が配置されているので、エリアの網羅性は同じく抜群です。
加えてリクルートエージェントの強さは「圧倒的な求人数」です。取引をしている企業数が「約13,000社」と業界No1であり、2018年10月現在230,000万件を超える求人があり、これは文句なし国内ダントツの求人数です。そのため他社で紹介されなかった求人などが出てくることも多く、その背景にはリクルートエージェントにしか開示していない限定の求人などもあるため、そのような違いが表れるようです。
得意の年代に関しては「全年代」です。理由は求人数が多いため様々な年代の求人を持っており、その結果、様々な年代の転職サポートをした事例があるためです。
キャリアアドバイザーの対応が非常に親切でした。面談時に経歴やスキルをヒヤリングしてもらい、そこからPRできる項目をわかりやすい言葉で引き出してもらいました。また、面接でアピールすべき点や、こういった言い方をした方がいいというアドバイスをきめ細やかにピックアップしてくださったのが非常によかったです。他のエージェントに比べて提案力などは圧倒的に優れていると感じました。
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※リクルートエージェントをもっと知りたい (参考記事)
20代からの圧倒的な支持 「マイナビエージェント」
拠点数 | 国内7拠点 |
求人数 | 公開:9,200件以上 未公開:25,000以上 |
強みの年代 | 20代 |
こんな人におすすめ | |
20代/第二新卒世代で転職を考えている。 | |
関東エリア(東京・神奈川・埼玉・千葉)で転職活動をしている。 | |
マイナビ(新卒)を使ってマイナビになじみがある人。 |
(4つの選び方の分析)マイナビエージェントがおすすめポイント
マイナビエージェントを分析します。まず拠点に関しては東名阪と言われる都会に拠点が多い代わりに、地方の網羅性が低いため、拠点は少し網羅性に欠けます。ただ、マイナビエージェントは年代の点において「20代」に非常に強みを持っており、それは上記の登録者データからもわかります。そのため求人のポイントから分析しても、20代の人にぴったりのものが多いですし、実際に相談に乗ってくれるキャリアコンサルタントの人も、20代の人の転職に慣れているので合う可能性が非常に高いです。
また前述した通り、拠点は首都圏に多いので特に東京・神奈川・埼玉・千葉の求人が多く、このエリアで転職を考えている人には特におすすめです。
スタッフの方が熱心になって転職探しをお手伝いしていただき、私が提示した条件に合う企業がたくさんあり絞るのに困っていたときに一度当てはまる条件の企業を全て受けて見て内定いただいてから消去法をしていけば良いと思います。とアドバイスしたくれた時は何か吹っ切れたような気持ちになりました。今では満足のいく仕事をさせていただいています。本当にマイナビエージェントを利用して良かったと思いました。
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親身な転職相談による高い満足度「パソナキャリア」
拠点数 | 国内60拠点数 |
求人数 | 公開:37,000件以上 |
強みの年代 | 20代〜30代 |
こんな30代の人におすすめ | |
主要転職エージェントには登録済み | |
次の転職失敗したくない。 | |
疑問がたくさんあっていろいろ相談したい。 |
(4つの選び方で分析)パソナキャリアがおすすめポイント
パソナキャリアは「パソナ」というサービス名のほうがしっくりくる人も多いかもしれませんが、国内No2の人材派遣事業も展開している企業です。派遣業以外で中途採用の転職エージェントも展開しており非常に評判がいいです。
パソナキャリアを分析すると、まず拠点は派遣色が強いのですが60拠点と比較的全国の網羅性は高いです。求人数は37,000件で業界トップクラスですが、求人の質としてはミドルクラスまでが多いので、ハイクラス求人を探したい場合は少し物足りないかもしれません。そのため年代という点でも20代〜30代に対して強みがあるので、その年代の層の人は登録してもいいと思います。
またパソナキャリアがおすすめなポイントは1点です。ずばり「キャリアアドバイザーの質の高さ」です。具体的にはキャリアアドバイザーが転職希望者に対して転職を無理やり進めるなどをせず、場合によっては現職に留まることをおすすめするなど、自分たちの利益を重視するのではなく、可能な限り転職者の立場に立って相談に乗るようにという社風の影響が大きいです。
下記はリクナビNEXTに登録されている様々な転職エージェントの満足度ランキングですが、パソナキャリアは総合満足度2位です。
※リクナビNEXT 抜粋
初めての転職でわからないことだらけでかなり細かく質問をしてしまったのですが、その一つ一つに迅速かつ丁寧に回答頂きとても心強かったです。数多くのエージェントに登録していたのですが、パソナさんから本当に自分の理想とする求人を紹介頂けたときは大変うれしかったです。また転職先に就職後も会社に訪問してくださり、実際の業務内容や会社の雰囲気が、就業前に聞いていた内容と相違ないかなど気にかけてくださりこちらのエージェントから転職できて本当に良かったと思いました。
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※パソナキャリアをもっと知りたい人向け記事(参考記事)
番外編 登録した転職エージェントが合わない
番外編で登録した後の話ですが、いざ自分に合う転職エージェントを選んで登録した後に、担当としてついたキャリアコンサルタントと合わないと言ったケースがあります。
以下記事が詳しく書かれているので是非読んでみてください。
上記記事にも記載されておりますが、解決策は2つで、
- 1.登録した転職エージェントに問い合わせて担当を変更する
- 2.登録している別の転職エージェントに内容を引き継いでもらう。
と言った形で進めることもできるのでご参考にしてください。