残業時間「30時間」って長い?短い?&有給取得率の業界平均を調べてみました。

残業30時間と聞くとあなたは長いと思うでしょうか、短いと思うでしょうか。

残業30時間というのはだいたい出勤日数「20日」の場合、1.5時間残業を毎日するイメージですので、定時が5時の会社は「6時半退社」です。

今日は厚生労働省の調査をもとに、業界別に見て「残業30時間が長いか否か」を比べて見ましたので是非あなたと、あなたの業界平均と比較して見てください。

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業界別調査 残業時間「30時間」って多い?少ない?

平成28年度 業界別「残業時間」の平均

業界別_労働時間

※厚生労働省 労働統計要覧(平成29年度)「D 労働時間」元に作成

上記が厚生労働省調べの「残業時間」の業界平均です。正確には「所定外労働時間」という表現をしており、休日出勤、深夜残業など定められた「定時外」の労働を指しております。

全業界の平均残業が「12.6時間」という非常に少ないですね。ご存知の通り、労働時間が長いと行政からの指導が入るため、正確な打刻をせずに残業を行う、いわゆる「サービス残業」があります。このサービス残業が含まれていないことが、世間との感覚のズレが起きていると考えられます。

別の調査で企業口コミサイトの大手「Vorkers」が6万以上のユーザーをもとに調べた結果によると平均残業時間は「47時間」とのことです。厚生労働省の調査と約3.5倍の開きがあり、これが実態に沿っているのではと思います。

そのため、厚生労働省の調査結果を「3倍」にして見たのが下記グラフです。

※厚生労働省 労働統計要覧(平成29年度)「D 労働時間」元に作成

少し実態に近い数値になったのではないでしょうか。

もちろん勤務体系がシフト制などにより、勤務時間が厳格に定められている場合は上記グラフと乖離があるかもしれないので、あくまで参考程度になります。

こちらの表をもとに残業時間30時間というものが、どの程度かみて見てみると「全体平均37.8時間」よりも少ないので、残業が少ない部類に入ることがわかります。これは筆者の主観も入ってしまいますが、365日毎日定時で上がれる仕事は残念ながら非常に珍しいと思いますので、多少なり残業があると思います。加えて、どの業界にも繁忙期というものが存在しますので、その時期残業が比較的長くなり、逆に閑散期という時期は比較的定時で帰れるタイミングが多くなると思いますので、年間通して残業時間が平気30時間というのは、比較的少ない部類に入ると思います。

残業30時間だけど辛いから、しっかり有給取りたい

平成28年度 業界別の有給取得率

※厚生労働省 労働統計要覧(平成29年度)「D 労働時間」元に作成

残業時間30時間が比較的少ない部類であるとはいえ、やはり残業時間の長さについては個人の体感によって「辛い/辛くない」が変わってくると思います。それは立場、社歴、業務内容など複合的要素によって心理的な「辛さ」が変わってくるので、一律「長い/短い」で判断できません。

となると次に気になるのは「有給取得率」ですね。上記同じく厚生労働省の調査結果による「有給取得率」の業界別グラフです。日本の平均有給取得率は「8.8日」とのことで、それよりも多い業界は色付けをしております。最も有給が取得しやすいのは「電気・ガス・熱供給・水道業」という業界でいわゆるインフラ系企業です。インフラ系は残業時間が5位と比較的長い部類の業界ですが、有給が取得しやすいという側面から仕事における緩急のバランスが良さそうです。

有給取得率から辛そうなのは「建設業」です。残業時間の長さもNo2の「残業時間55時間」ですが、有給取得率が「年間6.8日」と非常に低く、これだと比較的辛い職場になっていると思います。その他、比較的バランスがいいのは「製造業」「情報通信業」です。残業時間は「45時間〜50時間」とそこそこ長いですが、有給取得率も年間10日以上と平均を大きく上回っており、インフラ企業ほどではないですが、緩急がついた働き方ができると思います。

ちなみに情報通信業は以下のような業界です。

※厚生労働省「産業分類コード」抜粋

(まとめ)残業時間30時間でも感じ方は千差万別

上記のように、やはり残業時間は業界別にかなり差があることがわかったと思います。加えて、残業をして頑張って働いた分「有給」をしっかり取れるか否かも、同じく業界によって差があることがわかりました。あなたの働き方次第ですが、残業時間も有給取得率も一朝一夕で変わるものではないので、短期的に変えたい場合「転職」をするしかありません。

理由として、労働時間に関して個々人の要領の良さなども影響しますが、割と「会社全体(組織全体)」の構造的な問題である場合が多いです。無駄な申請、無駄な作業などをせざるおえない組織においては、いくら個人で打開しようとしても限界があります。加えて有給取得に関しても、少ない人数で回している組織の場合融通は利きづらいと思いますし、有給が取れても「好きな時に有給取得」がしにくい環境もあると思います。

こういった労働環境においてストレスが溜まってしまった場合は、すぐに決めなくてもいいので「転職」を念頭に置くことをおすすめします。

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