“AI”全盛期時代を前に仕事を「奪われない人材」になるためには

Pocket

「AIが人間の仕事を奪う」

この言葉は2017年現在至る所で聞く言葉です。

そもそもAIに奪われる仕事をはどのような仕事でしょうか。

AIに奪われる可能性のある仕事とは

経済産業省の経済産業政策局が出した「第4次産業革命への対応の方向性」という資料に基づくと、以下のような職種にマイナスの影響があると言われている。

<製造・調達>
• IoT、ロボット等によって省人化・無人化工場が常識化し、製造に係る仕事は減少
(職業例)製造ラインの工員、検収・検品係員
• IoTを駆使したサプライチェーンの自動化・効率化により、調達に係る仕事は減少
(職業例)企業の調達管理部門、出荷・発送係

<営業・販売>
• 顧客データ・ニーズの把握や商品・サービスとのマッチングがAIやビッグ・データで効率化・自動化されるため、 付加価値の低い営業・販売に係る仕事は減少
(職業例)低額・定型の保険商品の販売員、スーパーのレジ係

<バックオフィス>
• バックオフィスは、AIやグローバルアウトソースによる代替によって激減
(職業例)経理、給与管理等の人事部門、データ入力係

※経済産業省 平成28年1月 経済産業政策局「第4次産業革命への対応の方向性」抜粋

上記が数ある仕事の中での一部になるが要は「付加価値の低い仕事」は大部分AIに取って代わられる可能性が非常に分かる。

特に雇用体系では「アルバイト」「派遣」と言った形で採用されやすい仕事が多く、個人的にも事務方のデータ入力作業などは、AIが得意とする領域だと思われるため、かなり影響があるのではと思います。

逆にレジ係などはAIなどに代用されなくても「無人レジ(セルフレジ)」など、単純に機械化が進んでいる領域なので、逆にAIがやらずとも遠からずに縮小していく仕事に思える。同じことが工場のラインにもいえるが、下記動画が以前かなり衝撃的でした。

AIとは関係がないが、このようにロボットという大枠でとらえるとこういう作業は遅かれ早かれなくなりそうですね。

AIに仕事を奪われることは悪いことなのか

ただ、そもそもAIに仕事を奪われることは悪いことなのだろうか。

もちろん直接的に、その仕事をやっていた人の仕事がなくなるので、その人にとっては奪われた瞬間は悪いことに映るだろう。

ただ今日本が直面している

「少子高齢化社会による労働人口の減少」
さらには

「第4次産業革命に伴うビジネス構造の急速な変化」

という大きな問題の前では、特に前者の減少する労働人口減少の切り札となる可能性もあり、その場合、日本人およびその日本の企業に雇用されている大部分の人にとって影響の大小あれど、必ずプラスに働く可能性がある。

例えて言うなれば

<ある中小メーカー企業の例>
採用活動が上手く行かず、人材も育たずに営業力が低下していき、少ない人員を営業と受注フォローに回すことでなかなかスケールせずにジリ貧な状態。

AIを用いた営業強化をすることで、営業開拓数の大幅増、それによって受注数が上昇。
さらに、少ない社内の人材を受注後サポートに回すことで受注後のリピート数も上昇し業績を回復させていく。

かなり極端な例ではあるものの、要はAIという新たなリソースを上手く会社にはめることで、より効率的に業務をしていくことが出来ます。

上記のような会社で「営業」をやっている人からすると、多少自分の仕事をとられているという脅威は感じるものの、会社全体の業績が上がることで、給料やボーナスという形で還元され結果的にはAI導入による恩恵を得るはずです。

AI時代に仕事を奪われない仕事とは

※経済産業省 平成28年1月 経済産業政策局「第4次産業革命への対応の方向性」抜粋

さて、今までAIに奪われる仕事などについて説明しましたが、とは言うもののAIに奪われない仕事をはどのような仕事でしょうか。

ちなみに医師はAIに仕事を奪われない!といわれていましたが、早々に診断という分野で浸食が始まっています。

人工知能に「患者がいつ死ぬのか」を予測させることが可能に
http://gigazine.net/news/20170118-ai-predict-heart-fail/

※Gigazine 引用

以下が経産省で考えられている仕事の一例です。
<上流工程(経営企画・商品企画・マーケティング、R&D)>
• 様々な産業分野で新たなビジネス・市場が拡大するため、ハイスキルの仕事は増加
(職業例)経営戦略策定担当、M&A担当、データ・サイエンティスト、マス・ビジネスを開発する商品企画担当やマーケッター・研究開 発者、その具現化を図るIT技術者

•マスカスタマイゼーションによって、ミドルスキルの仕事も増加
(職業例)ニッチ・ビジネスを開発する商品企画担当やマーケッター・研究開発者、その具現化を図るIT技術者

<サービス> 
•人が直接対応することがサービスの質・価値の向上につながる高付加価値なサービスに係る仕事は増加
(職業例)高級レストランの接客係、きめ細かな介護、アーティスト

※経済産業省 平成28年1月 経済産業政策局「第4次産業革命への対応の方向性」抜粋

少々小難しい言葉で書いてあるため大まかに言うと

「高付加価値」を出せるような仕事
「人が接する」ことで意味のある/より付加価値を出せる仕事

というような形になる。

高付加価値を出せる仕事というのは、AIなしのこの世の中でも「ハイパフォーマンス」を出せている仕事なので、一般的な仕事ではなく一部の人しか出来ない専門職に近い仕事だと思います。

ただ、ここからは個人的な推測ですが「AI時代」以後で大きく変わることとして極端に言うと、

「AIを活用することで、誰もがアインシュタインのような最強の頭脳を持てる」

ということになる。
AIという最強の頭脳を使いこなすことで、一部の人にしかできなかった仕事が誰にでも出来るようになるという可能性があります。

そのAIという頭脳を使いこなした事例が、昨今話題になっている「AlpaGo」です。

この「AlphaGo」を使うことで素人でも囲碁の世界チャンピオンに勝てるということが実証されたことが、その証拠である。

今後あらゆる領域にAIが参入することで、どうやってこのAIを使いこなせるかが重要なため、その使い方次第では一部の人どころかほとんどの人が仕事を奪われない人になる可能性がある。

“AI”全盛期時代を前に仕事を「奪われない人材」とは

さて今回の題名となっているAI全盛期時代に仕事を奪われない人材を今までの話を元に推測してみました。

AI活用を直接的にビジネスにしている企業にいる人材

まずはAIを直接的にビジネスをしている企業の人材です。
分かりやすいのは「Google」「Apple」「Amazon」、日本で言えば「LINE」も最近がんばっていますが、直接ビジネスとしてやっている会社で働いている人材です。

いくら働いていても「掃除係」や「受付案内」などをしていると少し怖いですが、

・AIの活用方法に関する企画立案などに従事している人材
・AI自体の開発に関わっている人材

などそのAIを用いたビジネスに直接関わっている人は、奪われない人材と考えられます。

AIを作り出せる人が重宝されるのは容易に考えられますが、それをビジネス化を含めて「どのように活用すべきか」ということを考えられる人というのは非常に重宝されると思います。

まだそちらの方が私たちにも希望がありますね。

AIを自社内のオペレーションに落とし込める人材

先ほど例であげた通り、AIを自分の会社の作業に当てはめる際に、それをどのようにして基本のオペレーションフローに落とすかということも非常に大事な仕事です。

単純なツール導入とは違い、AIには「データ(情報)」というエサを与えることで、より便利な存在へと教育させていくことが非常に重要です。どういう形でAIを活用するか分かりませんが、自分の会社への「ローカライズ(なじませる)」をさせていくことがカギになるのです。

そのため、
・社内のデータの取り扱い管理をしている人材
そのような社内にあふれている「データ」を、どのようにデータをAIに渡していくか、そのデータを管理していくかとう作業が重要になるため、そのような仕事ができる人は仕事を奪われない可能性が高いです。

AIを使いこなして小ビジネスを作り出せる人材

前述した通り、AIを使うことで「最強の頭脳」をもつことができます。

さらに「無尽蔵なリソース」を手に入れることにも繋がるため、アイデア一つで様々なことをビジネス化できる可能性を秘めています。

ただ、そのビジネスもリターンが大きいものに関しては、企業組織が参入してくる市場である可能性があるため、より「ニッチな市場」が良いと思います。

そのニッチな市場のニーズを、個人のアイデア次第でビジネス化することが出来るため

・ニッチな市場を知っている/探せる人材
・市場のニーズに敏感になれる人材
というのは、この後非常に重宝される存在となるため、仕事を奪われにくい人材だと思います。

人の「感情」に大して影響を与えられる人材

AIがどこまで進化するかという問題があるが、今のところ人の「感情」について理解できるAIがいないため、その「感情」に対して影響を与えることが出来る人材は仕事を奪われない人材と言えます。

具体的には

・泣いている子供を泣き止ませる
・元気のない人(落ち込んでいる/悩んでいる)を励ます。
・相手の表情を見て言われる前に行動を起こす。
など、感情というものは定量的な指標で判断しづらい事象になるので、上記のような状況で価値が出せる人材というのは、AIに勝てる可能性がある。
・泣いている子供を泣き止ませる。
▶︎保育士

・元気のない人(落ち込んでいる/悩んでいる)を励ます。
▶︎カウンセラー

・相手の表情を見て言われる前に行動を起こす。
▶︎飲食店、宿泊施設などサービス業
ちょっと無理矢理な部分はありますが、上記のような職業で価値が出せる人というのは仕事を奪われない可能性が高いと思います。

人(メンバー/部下/後輩)から人望を集めることが出来る人材

最後が私が最も残る可能性が高いとおもうのが「人から人望を集めることが出来る」人材です。

前述の通り、AIを活用できるという前提がある場合、今後「頭の善し悪し」での優劣が限りなくなくなっていく世界になるため、今までのいわゆる「頭のいい人」が重宝される時代が終わる可能性があります。
その際、企業側が次に大事にすると思われるのが「人望」を集めることの出来る人が重宝される可能性があります。

現在でも社内で人望のある人というのは重宝されており、
それは

「その人に任せると自然と周りの協力体制が強固になるため良い成果が出やすい」

と言った具合に、良い人がその周りに集まってくる傾向があり、その結果成果に繋がると言った理由です。
さらに、その人の雇用を維持することが、その周りにいる「優秀な人材のつなぎ止め」に繋がると言った効果も期待できるので、現在でも「人望」のある人というのは重宝されています。
今後流れにより拍車がかかり
「仕事が出来るから採用していたが、周りと軋轢を生みやすい人材」
「多少仕事が出来なくても、周りからの人望に厚い人材」
の2者がいた場合、今後は後者が有利に働く可能性があるため、仕事を奪われない人材問い得ると思います。
いかがだったでしょうか。
私自身の推測なども非常に多いので、賛否が分かれると思いますが、

「どうすればAIに仕事を奪われないか」

ということに対して考えておくこと自体も、良い頭の体操になると思いますので皆さんも考えてみてください。

 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする